| 1ページ目は『表紙』、『こと件の発端』、『主人公の登場』の要素が入っています。また、時刻や場所がわかるようなコマも入れます。今回はページ数が短いので、効率良くそれをこなさなくてはいけません。
短編は、その辺の整理が難しく、はっきり『何を読者に見せたいか?』という部分が固まっていないと、なかなか作業がはかどりません。
このページには何を入れるか?描いていくか?をはっきり持って(イメージして)、描きましょう。マンガ家はイメージ出来るかどうかが、勝負です。
制作方法の手順としては、本文でも触れていますが、まず最初に自分が描きたいエンディング(もしくは、いちばん描きたいシーン)をイメージして、それがどんなものかを具体的にします。これがこれから描くマンガの象徴なので、よく考えてから作業を始めましょう。
プロのマンガ家の人達は、普段の生活でもこの部分を常に考えています。日常生活と、マンガ生活を切り離して生活は出来ないほど、常に考えています。
その人達のマンガを描くいちばんの動機として、『自分のイメージを作る』があります。この中に『自分が訴えたいこと』、『自分の感動をみんなに知ってもらいたいこと』、『見てもらいたいこと』などを詰め込みます。特に、短い話を考える場合、この『イメージ』がきちんと描けてるかどうかが、その作品の大きなポイントになります。
次は、その自分が描きたいエンディング(もしくは、いちばん描きたいシーン)に展開するためには、どんなオープニングが良いかを考えます。
この時、話の大枠(キャラクターや設定)も考えます。
エピソードを考える時の基本で、自分が作った『イメージ』を自然にそこまでストーリーを運ぶために、ストーリー(話)やキャラクター、設定などを考えます。これがマンガを作っている骨格になります。そう考えると難しいようですが、創作はとにかく『自分が描きたいイメージ』を強烈かつ鮮明に自分で持つことによって、他の作業をしやすくする特徴があります。
ですから、最初に如何にきちんとしたイメージを作り、そのためにどのくらい努力をするかでマンガの基本構成が出来てしまいます。
設定やキャラクターの紹介が必要なら、どうしたら効率的に説明出来るか、言葉の使い方なども考えます。
そして、ページ数を決めてその中におさめるようにネームを切ってみます。
今回の作例のマンガの場合、オチを最初にイメージしました。そこにたどり着くにはどんなキャラクターが良いか?どんなオープニングが良いかを考え、イメージしてネームを作ります。
ネームは、短い時間に勢いよく切ってみます。
ネームが出来たら、客観的にチェックします。この時のポイントは以下のとおりです。
ロセリフが自然かどうか?
<キャラクター単位で、そのキャラクターの言葉かどうか(そのキャラクターが言いそうな内容か?など)チェック
<キャラクター同士の会話で、不自然なく話が流れているか?リアクションなどのチェック。
<セリフが表現したいコトを的確に表してるか?国語としてOKか?
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▲図4-23 丁寧に描く!
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ワ行動が自然かどうか?
<表情や目線のチェック。
ン必要なカットが入ってるか?
<5W1Hが表現出来てるか?
エピソードを自然に仕上げるには、ネームが出来た後のチェックポイントをよく考えて、修正をおこないましょう。修正を行うことを前提に、ネーム制作に入りましょう。
ネームが出来たら、丁寧に原稿用紙に下描きを入れていきます。
下描きを入れたら、丁寧にペンも入れていきます。ペンは、一本の線を如何にキレイに描くかを考え、ペンの入りと抜きをきちんとイメージして、とにかく丁寧に描きます。
ベタやトーン、ホワイトを入れて仕上げします。スキャンしてPCで仕上げてもOKです。
このテキストでは、絵や作画についての項目は薄くなっています。作画については、個人によって差が有りすぎる現実と、それぞれ持つ絵の長所や欠点を把握してからでないと、適切な師移動が出来ないと判断したためです。
但し、何度も言っていますが、
1)作画は丁寧に(あなたがこの時点で出来る最大の努力をもって)
2)最初は好きなマンガ作家の真似から入っても良いですが、タイミングを計って自分の絵を追求すること
3)状況を上手に説明出来るような絵を必ず入れて、いつ、どこで、誰が、何がおこっているのか? をしっかり描いてから自分のストーリーを表現するようにする
以上でこのテキストを終えます。旧い言葉ですが、マンガには根性が必要です。頑張ってください。
たくさんの完成作品を描くことがマンガ上達の近道です。

おまけ。 |