マンガにとってネームはストーリーの展開が読者にわかるように、絵やセリフ、ナレーションなどをコマに振り分けて画面を構成をしたものを言います。ネームは、マンガの設計図と言われるもので、完成作品をイメージできる作りになっています。
それでは、具体的に制作例をあげます。
1)作ったストーリーをページに割り振る
作ったストーリーをそれぞれのページに割り振ります。例えば今回の目標のように4ページの作品と考えると、ストーリー全体を4ページとし、1ページ目には何を載せて、2ページ目はこれを載せて、、、、と、順番に割り振ります。
2)割り振ったらその内容をイメージする
そのページの中にどんなコマを入れるか、次にイメージします。標準のページを6コマとしたら、6コマ分の内容をイメージします(図4-2、図4-5を参照)。この時、まだ大きさなどは考えなくて良いです。
自分が必要だと思ったコマを並べます。慣れないうちは、紙に描き出すことも必要です。
この時、決められたページ数の中で、自分が必要だと思ったコマの過不足を調整してください。できるだけ、自然に話が展開してるかどうかが、チェックポイントになります。
3)イメージしたそれぞれのコマを見て、演出意図にあったコマの大きさをイメージする
次に、イメージを描き出したコマを見て、各々のコマの大きさをイメージします。必要だと思ったコマは大きく、普通のコマ、小さくていいコマをイメージします。そして、いちばん大きいコマを決めます。これは、この見開きで読者にいちばん見てもらいたいコマになります。(図4-6参照)
コマの大きさを決める基準の一つに、読者に『そのページで何を訴えるか』をきちんと決める必要があります。それによって見せたいコマが変るので、よく考えて選びましょう。
大きさが決まったら、読者の立場になってそのページはどう見えるのかもイメージします。
4)コマ割りをする
イメージが出来たら、実際の紙に描いて見ます。コマの大きさを決め、鉛筆などでコマを切ってみます。この作業は、一ページに5〜7コマを平均に、とにかく、見せたいコマを必ず大きくして、見開き(ページを開いた状態で見える2ページ)に入れるように意識して割りましょう。紙はコピー用紙やノートを使います。
マンガの読み方はmanga-Study-book21世紀マンガプロダクト基本編basic01-2の『付録2・マンガの読み方』を参考にしてください。右開き、左開きのマンガの読み方が書いてあります。マンガを読む時のコマの順番のルールを良く理解して、コマ割りをおこなってください。
▲図4-7-1
横書き用のコマ割り |
▲図4-7-2
縦書き用のコマ割り |
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| ▲図4-7 コマの大きさがイメージ出来たら、ページ単位でコマ割りをおこなう
コマの大きさがイメージ出来たら、紙に向かってコマ割りをおこないます。イメージしたら、あまり時間をかけないようにして作業をしましょう。全部割ってから絵を入れても、ひとコマづつ割って絵を入れても良いです。
図4-7-1は左開きで横書き用で、図4-7-2は右開き縦書き用です。横書き用は横の吹き出しを意識してやや横が多く、縦書き用は縦書きのネームが入るように縦長のコマが多いです。
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5)イメージしたコマの絵を入れてみる
コマ割りが終わったら、その中に順番に絵を入れていきます。一回で決めようとせず、ネームは何度も描き直すことを前提に素早くイメージを入れます。
コマ割りと絵を入れて行く作業を同時におこなうのも良いと思います。但しその時は、そのページにどこまでおさめるかをきちんとイメージしてから作業を始めます。
成り行きではいけません。きちんと計算して描くクセを付けましょう。
また、セリフもきちんと入れ、セリフの多さなども加減しましょう。多ければ、国語的に少なくする作業が必要になります。文章を良く読んで、必要なもので構成する必要があります。
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